ムダ毛の根元から抜けて、きれいに見える毛抜き。自己処理は断然ピンセットで毛抜き派という方も多いのではないでしょうか?しかし施術前「毛抜き」での事前処理はNGです。
今回は、脱毛前の事前処理についてお話します。
セルフ脱毛の施術前の事前処理として事前にムダ毛を処理することをオススメしています。肌表面にムダ毛があると光を置くまで通しにくく、脱毛効果が半減します。ですがこの事前処理では毛抜きで毛を抜くことはおススメしません。なぜなら毛抜きでの毛の抜き取りは皮膚にダメージを与えるため、施術によって炎症や赤み、かゆみなどの問題を引き起こす可能性があります。また光脱毛は毛穴の奥の黒色(毛)に反応してダメージを与える仕組みのため、抜いてしまうことで十分な効果を得られなくなってしまいます。セルフ脱毛の事前処理としては、電気シェイバーやカミソリがおススメです
◎毛抜きによる肌へ与えるリスクとは?
毛抜きを使うと、肌にさまざまなダメージを与えかねません。まず、毛抜きは肌にしっかり生えているムダ毛を強制的に引き抜くためのものであり、ムダ毛の根元にある毛根ごとごっそりと抜くことができます。その際、根本の太くなっている部分を引き抜くため、毛穴が広がります。ムダ毛がなくなってぽっかりと開いた毛穴は、強制的に広げられているためすぐには元に戻りません。無理やりムダ毛を引き抜いたため、時にはその部分の毛細血管が破れてしまい、出血してしまうこともあります。さらに、毛穴が広がっている状態だと皮脂が詰まってしまったり、雑菌が入り込んで炎症を起こしてしまったりする可能性もあります。このように炎症が起こることを毛嚢炎(もうのうえん)と言い、まるでニキビのように赤く腫れたり、痛みを感じたりする症状があらわれます。毛抜きを使ってムダ毛を引き抜くとしばらくムダ毛は生えてきませんが、決してずっと生えないというわけではありません。毛が成長する仕組みとして、毛根のさらに根元にある「毛乳頭」が関係していますが、毛抜きで引き抜くだけでは毛乳頭をなくすことはできないからです。つまり、いくらムダ毛を引き抜いて自己処理しても、毛乳頭が毛穴に残っている限りは次々と新たな毛が成長するということです。そして、新しいムダ毛が成長してくるとき、前回の自己処理の際に広がった毛穴が閉じたり、その表面に新しい皮膚ができたりします。すると、成長したムダ毛は肌表面に出ることができず、皮膚の下にもぐることに。これを「埋没毛」と言いますが、皮膚表面から毛が透けて見えるため、ポツポツとした毛穴があるように見えたり、場合によっては毛嚢炎を引き起こす原因になったりします。また、埋没毛のせいで肌がポツポツと鳥肌のようになったり、色素沈着を起こしてしまったりすることもあります。
◎脱毛後の毛抜きについて
脱毛してしばらくすると自然と毛がポロポロと抜け落ちてきます。これは毛の退行期なので肌に負担が掛かることなく毛が抜けます。この状態になったら、指で引っ張って抵抗なく抜けるようであれば抜いてしまっても問題ありません。ですがピンセットで抜くのは指で抜くよりも力が加わるため控えた方が良いでしょう。万が一毛を無理やり抜いてしまった場合はすぐさま肌を冷やし毛穴を引き締めること。そのあとは化粧水などで軽く保湿して、肌を清潔に保つようにしましょう。
◎脱毛後に毛抜き以外で避けるべきことは?
・肌の乾燥
お肌が乾燥している状態というのは、肌バリア機能が低下している状態です。そのため、お肌を乾燥させてしまうと、施術後のデリケートになっているお肌がより刺激に弱い状態になってしまいます。脱毛後は保湿を心がけ、乾燥しているような状態は避けるようにしましょう。
・日焼け
日焼け自体が通常時でもお肌にダメージを与えてしまいますが、施術後のデリケートになっている肌を日焼けさせてしまうと、より大きな負担を与えてしまう事になります。そのため、脱毛施術後は可能な限り施術を受けた部分を日焼けしないよう、対策を行うのがおすすめです。
・体温が上がる行動
脱毛後に体温の上がる行動をすることで、デリケートになっているお肌がより熱を持ち、肌トラブルを引き起こしやすくなってしまいます。
その結果、かゆみや炎症を起こすこともありますので、施術後は汗をかくような体温の上がる行動は控えるようにしましょう。
薄着の季節だけでなく、冬でもいつでもムダ毛は気になるものです。だからこそ、いつでも肌を見せられる状態になっておけば自信もつきます。毛抜きでのムダ毛処理は手軽ですが、非常にリスクが高い処理法です。また、その後の脱毛効果が低下すると言われています。正しい事前処理で効率よく、ツルツル肌を手に入れましょう。